シングル「セキレイの畑 ~西武立川駅の情景による」とそのヴィオラソロ版。

ども。斎藤です。

ブログ停滞してましたが、セキレイの畑、


とっくの前に配信開始になってます。


ボカロ曲だから歌詞がわかりづらいので、歌詞付きMVもつくりましたよ。

まー、話せば長くなるんですが、一言でいうと、


冬の終わりのなんでもない感動を、誰が歌っても効果的に聞こえる曲が基本コンセプトです。


音域広いんじゃね?って突っ込まれたけど、

音域に制約のある協奏曲の技法採用して、実際は1オクターブで歌は収まってます。

跳躍の活用ですね。


下が低いとソプラノ歌手が歌えなくなるし、上が高いと裏声苦手な素人が歌えないんですよ。


なんで、無難にD3からD4までしか使ってません。

それでいてバックがオーケストラですからね。普通に書いたらボーカル埋もれるので協奏曲に目を付けました。


つーか、この曲。


作詞開始から完成まで約4年かかったわ。


コロナ前、ふらっと立ち寄った西武立川駅で、

駅の真横にある畑をトラクターが耕していて、その後ろをセキレイがつついていたんですよ。


(西武立川駅は東京都内のベッドタウンです。)


田舎っこなんで、昔はよく見た光景なんですが、東京来てからそんなの無縁になり、

なんでもないそんな光景が強く印象に残りました。


ぜってー歌にしてやると意気込んだものの、紆余曲折を経てボカロ曲として発表しました。


歌詞にもこだわりがあって、非常に短い言葉をつぶやくように何度か繰り返しています。

最初はもっと長かったんだけど、いらん所はどんどん削っていってこんな感じ。


テロップ入れが楽で助かる。


ではなく、言葉を極限まで削減して印象に残したかったんですよ。


意見を述べる際、作文1枚読み上げるよりも一言ずばっと言ったほうが説得力ありますし、

普段べらべら喋る人が延々お説教するのと、寡黙な人が突然口を開くのとでは訳が違う。


文豪と呼ばれる人だって、とにかく文字に無駄がないですからね。

中原中也の詩集を参考に、素人ながらいろいろ計算しましたよ。


MVもかなりこだわったがために長くなってしまった間奏部分でスキップされないよう、

ここぞとばかりに映像表現を取り入れてます。

緻密なコンテでiMoveでもなんとか出来上がりました。


インディークラシックでボカロものって、黙殺されること前提で作りましたが、

まあ、自分のやりたいことは全てやりました。

あとは反省点を洗い出して次に進むまでです。


んでまあ、


ボカロじゃなくてインストで聴きたいって声もあったので、

急遽ヴィオラ編曲版も出しました。


みんな言いたいこと言いやがっ


ヴィオラの楽器法ですが、普通に検索かけたらでできたのでそれを参考に。

驚異の3弦とか出てきますが無理なく弾けるであろう運指になってます。


あとはヴィオラが得意な音域に編曲しました。

あとはまあ、アカデミックな知識のある人がぶつかるであろう壁。


完璧なまでに完璧じゃない曲。


になった気がします。

がっこーとかで学んじゃうと描けなくなるものもある。と美大出た人が語っていたのが印象的でした。


僕はむしろ基礎から叩き直すべきですが、誰に教わっても結局やるのは自分だし、

最低限の知識があればネット検索でいかようにでもなるんですね。


さて、もう春の足音が聞こえてきました。


この曲とともに季節の移り変わりのエモーショナルな雰囲気を感じていただけたらと思います。

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